スーパー中小企業から倍率50倍のホワイト企業に転職成功し、南米支社に海外出向。ゆるゆるJTCリーマンやっているしずろく です。
この駐在BASE では、海外勤務を目指す・グローバルに働く人を応援し、
転職でどうやってその企業に入るかを具体的に解説しています。
輸送機器メーカーのHONDA。
自動車のイメージがある一方で、2輪車の存在感も世界で大きい会社。
そんなHONDA、本田技研工業株式会社を、JTC大手企業から海外出向している私が徹底して分析し、「転職する方法」まで紹介します。
HONDAに入るための
就職・転職難易度を知りたい。
HONDAの海外駐在・待遇ってどうなの?
そんな方に向けて
- 企業規模・年収
- 海外駐在における業務内容
- 他の自動車メーカーとの違い
- 強みと課題
- 海外シェア率
- 就職 & 転職難易度
これらを私が説明します。
私しずろく自身、中小企業から東証プライム上場企業に転職し、海外出向しました。
今回の内容が参考になれば幸いです。
この記事はこんな人にオススメ。
- HONDAに就職したい学生
- HONDAに転職をしたい社会人
- HONDAに入り、世界で活躍したい人
- HONDAの強みと将来の成長性を知りたい人
- 自動車メーカー中でのHONDAの位置づけを知りたい人
- しずろく (当ブログ管理人)
- 日系メーカー30代会社員 (南米出向中)
- 中小企業から一念発起グローバル企業に転職。
- 海外駐在希望を出し続け、2020年に海外へ。家族と奮闘中。
- 月5万PV のブログを2つ運営。詳しいプロフィールはこちらから。
この記事の結論。
(↓それぞれクリックでタブ開きます。気になるとこだけ読みたい人はどうぞ!)
1. HONDAこんな企業
- 四輪、二輪、パワープロダクト、ジェットなど多彩なセグメント
- エンジンを中心とした高い技術力
- 自動二輪のシェア率 世界No.1。
- 脱エンジン戦略をとり、EVに注力
- テスラや中国EVとの競争が課題(TOYOYA,NISSANと同じ課題)
2.HONDAの海外駐在
- HONDAの海外駐在員は2,074人(全社員中6.2%)
- 業種を問わず、海外赴任のチャンス
- ワークライフバランスを高くとれる。
- 年収は日本メーカー最高レベル。
3.HONDA こんな人におすすめ。
- 車づくりに携わりたいが、具体的な職業が決まってない人
- オートバイ大好き + グローバル志向の人 (海外売上比率は85%越)
- 仕事と家庭の両立を目指したい人
- 海外赴任の経験を若い時から積みたい人
- 高い技術力を学んで、キャリアに生かしたい人
本記事は以下の情報をもとに作成しています。
- 本田技研 HP
- 就職四季報2024
- Openwork
- 転職会議
- しずろく自身の海外駐在仲間からの情報
【最新】HONDAここに注目
HONDAの今の戦略と取り巻く環境をサクッと。
脱エンジンと電動化戦略
2022年3月31日に脱エンジン宣言を行ったHONDA。
クリーンな再生可能エネルギー(再エネ)であらゆるモビリティサービスが提供される社会を描き商品展開をしています。
そんな社会のために、HONDAで核になるのが、エネルギーの「マルチパスウェイ」。
電気、水素、カーボンの3つの循環を軸に、社会に再エネを循環させようとしています。
TOYOTAのウーブンシティと似ているけど自動車業界の中でも独自の路線ね。
最近は、カーボンニュートラルを目指し、EVにのみリソースを集中させるわけではなく、水素などの新技術にも注力。
中国市場でのEV競争
TOYOTA同様、EV競争は過熱。
ホンダは、中国市場において2024年初頭に新型EV「e:NS2」と「e:NP2」を発売し、2027年までに10機種のEVを投入する予定。
これにより、2035年までに中国でのEV販売比率を100%とする野心的な目標を設定。
HONDA:e 、内装の奇抜さがメディアで話題になったわ。
一方、現状で中国市場のEVの売り上げは、テスラや、BYDなどの中国EV企業の台頭により減少傾向。今後のHONDAがどのような戦略をとるのか目が離せません。
ソフトウェア領域への注力
かなり革新的。SONYとの合弁会社。
2022年6月にEVの開発を目的としてHONDAとソニーが共同で会社を設立。
SONYだけでなく、HONDAはマイクロソフトや日産と提携して電気自動車の開発を進めています。
今までのように車のハードウェア部分のみを作るのではなく、上記の企業と連携してソフトウェアも開発をしていくことが予想されます。
とにかく”EV”に注力。この成長性に思い切りベットする姿勢はすごい。。
HONDA 会社概要と特徴
HONDAの会社概要です。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 本田技研工業株式会社 |
業種 | 輸送用機器 |
会社規模 | 大企業 |
海外 赴任地域 | 世界各国(アジア・ヨーロッパ・北中南米・アフリカ・オセアニア) |
駐在員比率 | 6.2% (従業員33,065人中、2,074人) |
海外駐在 メリット | 海外売上高8割超え。 大規模案件に多々関われる。 福利厚生・研修も充実 |
海外駐在 デメリット | 駐在先は空きポストによる。 未経験の分野でのチャレンジを求められる |
しずろく コメント | 二輪のシェア率No1。自動車もまだポテンシャル大。 出向時の給与は1,340万円 ~ |
海外駐在 オススメ度 | |
HONDAの採用情報 | https://global.honda/jp/jobs/?from=navi_header_global_jp |
「業種」は四季報の分類から。「会社規模」は「大企業」「中小企業」「GNT(グローバルニッチトップ)」の3つに独自分類
HONDAの業績・海外売上
直近の決算で過去最高の16.9兆円売り上げを達成。
2024年の決算予想は20兆円と勢いが止まりません。
HONDAの会社評価
ホンダの会社評価。Openwork からの実際の社員の声を見てみます。
自動車業界の中でも「待遇の満足度」「コンプラ重視」が特に高いわね。
- 待遇の満足感やコンプライアンス遵守いずれも業界高水準
- 平均残業時間は29.0時間 /月
- 一方で、20代の成長環境や長期育成といった成長に関する評価は△
- 有休消化率は94.8%。残業時間も23.7hとプライベートへの配慮が高い
HONDAの平均年収
822万円。(会社四季報オンライン 2024から引用))
職種・年齢にもよりますがメーカー最高水準の待遇。
一方、Openworkでは平均年収が711万円となっているため、
700~800万円くらいの年収レンジがあると考えて良いでしょう。
- 営業:400万円〜1600万円
- 研究開発:410万円~1800万円
- 管理:400万円~1500万円
- 企画:480万円~1500万円
- 技術:370万円~1200万円
- 事務:400万円~980万円
- 設計389万円~1050万円
- 製造:300万円~1400万円
他にもメーカー内で年収・待遇分析しています。よろしければどうぞ
HONDAの海外駐在 。年収・職種・赴任地
HONDAの海外駐在時の年収や待遇についてみてみます。
海外赴任時年収
1,230~1,650万円
(平均年収から概算)
海外駐在時年収の算出方法・・平均年収 x 1.5 ~2 倍
海外赴任時は各種手当により収入・手取り金額がアップします。
赴任地・年齢・家族帯同にもよります。詳細はこちらの記事で書いています。
個人的な余談。ブラジル・アルゼンチンにHONDAに勤務している友人が多いです。
海外赴任は手当が厚く、充実している様子。総合商社・TOYOTAと比較しても遜色ない待遇です。組合が強いのも理由と思います。
海外赴任できる職種
HONDAでは、ほとんどの職種で海外赴任の機会あり。
それぞれの職種で海外駐在となった場合、担う業務は以下が例です。
- デザインとエンジニアリング – モビリティや日常生活を向上させる製品の開発に関わる。
- サプライチェーン – 物流、配送、調達、倉庫管理など。
- 製造オペレーション – 製造、生産、熟練メンテナンスなど、品質と安全性を確保する業務。
- セールスとマーケティング – 市場戦略、広告、プロダクトプランニング。
- 情報技術 – アプリケーション開発、インフラ構築、システム管理など。
- ビジネスオペレーション – 会計、財務、コミュニケーション、人事、法務など。
サプライチェーン部門として北米駐在を経験した方のインタビューがあったわ。生の声で分かりやすい。
HONDAの海外駐在 :赴任地
HONDAに入って世界で働きたい人へ。
多くのHONDAの海外赴任は全世界の開発センターや生産拠点先となります。
セールスとマーケティング、情報技術に関してはある程度地域が絞られています。
セールスとマーケティング:
具体的な仕事:市場戦略の立案、広告、マーケティング、製品計画などを行い、顧客との関係を深める。
赴任地域:東南アジア、ヨーロッパ、北アメリカの各地域。
情報・技術部門:
具体的な仕事:アプリケーション、インフラストラクチャ、システム管理など、新しい可能性を創出。
赴任地域:アメリカやインドなどのITニーズが高い地域や、ヨーロッパなどの技術開発拠点。
職種ごとの詳しい赴任地はHONDA公式サイト(https://global.honda/en/about/group/ )から確認することができます。
HONDAの海外勤務:長所 vs 短所
ホンダで海外勤務するメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット:圧倒的な技術力
Hondaは、高度なエンジニアリングと革新的な技術で知られています。
特に、エンジン技術や環境に優しい車両の開発では業界をリードしています。
TOYOTAとは同業種ながら方向性は一線を画しています。
海外で働くにあたって、このHONDAの「環境」「エンジニアリング」「環境」の3本柱は大きな背中を押してくれるでしょう。
HONDAの高い技術力を生かした製品例について、こちらがわかりやすいです。
また、車好きが集まる会社としても有名であり、自らものづくりを行いたい人にとっては最高の環境だともいえます。
部署によっては高速PDCAを回してとにかくトライ&エラーをしていく、
といったようなベンチャー気質もまだ残っているでしょう。
大企業でベンチャー気質。すごい。本田宗一郎イズムね。
とにかく自分の手を動かして、高度な技術を使ったものづくりをしたい!という人こそHONDAという選択肢が合っているのではないでしょうか。
メリット:東南アジアにおける影響力
一言。HONDA、東南アジアで「強い」!
HONDAは東南アジアでオートバイ、自動車、パワープロダクツを含む広範な製品ラインナップを展開しています。
特にオートバイ市場では高いシェアを誇り、地域の移動手段としてのニーズに対応。
グリーンテクノロジーへの注力もHondaの大きな特徴であり、ハイブリッド車や電動バイクの導入により、環境規制が厳しい市場でも先行して影響力を拡大しつつ、地域社会との協力も重視し、教育や災害支援などの社会貢献活動を積極的に行っています。
これにより、特に東南アジア地域でブランドの信頼性と地域への貢献を実現。
まだまだ人口の増加とともに社会の発展が見込まれる地域。
現地での営業や商品開発というのはHONDAにとって大きなインパクトを秘めています。
そのため、事業拡大に伴い、技術開発からマーケティング、営業、生産管理まで、多岐にわたるキャリアパスに加え、新たな職種が開設される可能性も高く、キャリアアップのチャンスが豊富にあります。
懸念点:昇進はスロー?
やっぱりJTCで昇進は遅い?技術はある程度理解しないとだめなのか。。?
技術に力を入れているHONDAだからこそ、職種を問わず深い技術への理解が求められたり、理系出身者が優遇されないかと心配ですよね。
そこで、一部Openwork他、HPから社員の声を抜粋します。
<昇進についても基本は年齢を基準に昇進時期が決まっており、学歴に関係なく昇進のチャンスはある
文系理系の区別なく、在籍年数と年2回ある評価によって給料が変わるみたいです。 年功序列制が色濃く残っているため、新卒1~5年めあたりだと作業量に対し、給料が少ない
<文系職の場合、入社7年目前後でチーフ試験、入社12年目前後で主任試験を受けて、うかれば年間+100万給与up。
こういった生の声がある一方、転職した人の意見としては、大手メーカー水準の年収が得られるため、満足している
といった意見が多数みられました。
HONDAのワークライフバランス?
これは働く本人・家族にとっても気になるわ。特に海外駐在の場合。
ワークライフバランスについては以下のような意見が。
<有休取得率は国内ナンバーワンだと思う。申請もオンラインで簡単にでき、特段何も言われずに承認される。
<コアタイム無しのフレックスで、出社時は6:30〜22:00、リモートワーク時は5:00〜23:00の間で勤務可能。
有給取得率も100%に近く、プライベートとの両立ができるといった意見がとても多くみられました。
HONDAで働きたい人へオススメの転職エージェント。
新卒では入るのが簡単ではないHONDA。
でもその夢をかなえるハック方法があります。
それはずばり転職・中途採用での入社。
新卒では入りにくいHONDA。実は中途採用市場は多くのポストの募集が随時かかっています。
そんな私も中小メーカーから誰もが知る「超大手JTCメーカー企業」に転職エージェントを使って転職し、のんびり海外駐在しています。
転職エージェントは 2-3社登録しておいて「得することはあっても、損はない」です。
くれぐれも「転職サイト」への登録はしないようにしてください。一方的なメールや、興味のない業種からの案件を受け取るばかりです。
そんな転職エージェント。特にアクシスコンサルティングは20-30代のハイクラス人材向け。
大手自動車メーカの求人も多数。
下の三社は実際に私しずろくが今の企業に転職した際もいずれも登録し利用しました。
現在の年齢・年収・職種により使い分けることをお勧めします。
アクシスコンサルティング
海外駐在したいなら『ここ』
- 外資系、IT企業への転職実績が豊富なアクシスコンサルティング。
- 創業2002年の老舗エージェント
- 大手外資ファームや、外資系IT企業、また国内のIT系メガベンチャーなどへの転職実績が豊富。
サムライJOB
20代ハイエンド層の転職
- 薦めたい転職エージェントNo.1.に選出
- 40年以上企業の海外進出をサポート
- 老舗JACリクルートメントと共同運営
- 海外案件・外資系企業に強い。
ネオキャリア
第二新卒・Fラン大からでも
キャリアアップ
- 大手企業に転職後、海外駐在した人も
- 正社員経験3年未満の方向け
- スタッフも第二新卒
- 2000年設立の老舗エージェント
- 経験豊富なキャリアアドバイザー
HONDAの海外駐在、こんな人にオススメ
まとめです。
HONDAの海外駐在 -まとめ-
海外駐在時年収 | |
ワークライフバランス | |
将来性 | |
若いうちからの赴任チャンス | |
ベンチャー性 | |
世界シェア |
「The Power of Dreams」や「How we move you」というスローガンのもと、
高い技術力で世界シェアを拡大してきた日本が誇るHONDA。
「会社はでかいのにベンチャー気質」もありつつ、ワークライフバランスへの配慮も抜群の企業です。
- 有名な看板をもとに世界で活躍したい人
- ワークライフバランスを気にしながら働きたい人
- とにかく2輪・4輪技術に興味がある人
- 安定志向の人
- 海外赴任の経験を若い時から積みたい人
注:オススメ度は「駐在員をするにあたって」企業の海外での将来性、個人裁量の大きさ、シェア率、を独断と偏見で個人的にスコアリングしているものです。様々なコメント受け付けていますが、内容に責任を負うものではありません。
また業績・社員数は以下の情報ソースをもとに市図録が編集・加工しています。内容に誤りがあればご指摘ください。
引用元:四季報オンライン2024 , HONDAのHP , HONDAのIR