海外駐在員が必ずぶつかる「壁」。海外で知っておくべき落とし穴

JTC海外駐在会社員が越えるべき「7つの山」を解説。
この記事をオススメする人
  • これから海外駐在・海外赴任を控えている人・その帯同者
  • 既に海外駐在してしている人・その帯同者
しずろく

スーパー中小企業から倍率50倍のホワイト企業に転職成功し、南米支社に海外出向。ゆるゆるJTCリーマンやっているしずろくです。

今回JTC海外駐在員が海外生活中に「必ず」ぶつかる
キャリアと家族に関する7つの壁について解説します。

海外駐在前にこの壁を
知っている知らない で人生への影響が大きく出ます。

よめ

ブックマーク必須。

海外駐在はその業務に見合う好待遇、キャリアへの好影響とポジティブな面が大きいです

一方、落とし穴ともいえる注意すべき点もいくつかあるのも事実。

そのリスクを事前に知っておき対策ができれば
海外の数年は間違いなく人生の「ゴールデンタイム」になります。

私自身、周りの家族持ち、単身、海外駐在員の方々 自社・他社含めて大体200名ほど関わってきて、その中でせっかくの海外駐在が「キャリアダウン」「家族崩壊」つながるケースも残念ながら見てきました。

今回はそんなJTC海外駐在員のリスクを解説します。

しずろく

備えあれば患いなし。

この記事で分かること
  • JTC海外駐在員がぶつかる6つのキャリアの壁
  • JTC海外駐在員がぶつかる1つの人生の壁
  • その対処法
しずろく

さっそく結論。

JTC海外駐在員が公私にわたって必ずぶつかる壁は以下。

  1. 言語の壁
  2. 文化・慣習の壁
  3. 職域の壁
  4. 役職の壁
  5. ライフサイクルの壁
  6. 生活(配偶者・子供)の壁
  7. 問題解決の壁
この記事を書いた人
  • しずろく (当ブログ管理人) 
  • 日系メーカー30代会社員 (南米出向中)
  • 中小企業から一念発起グローバル企業に転職。
  • 海外駐在希望を出し続け、2020年に海外へ。家族と奮闘中。
  • 月5万PV のブログを2つ運営。詳しいプロフィールはこちらから
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なぜこのリスクを知っておくことが重要か

よめ

海外駐在のリスク=「ぶつかる壁を知っておくべき理由。

こんな海外出向者があなたの周りにいないでしょうか?

  • 日本で好業績を上げていた社員が、海外で思うような成果が挙げられていない
  • 語学堪能な帰国子女人材。グローバルビジネスで通用しなかった

実際私もアメリカ、ブラジル、アルゼンチンと先進国・新興国で働いてきて目の当たりにしてきました。

せっかくのキャリアアップのチャンスである海外出向。その落とし穴にはまってしまいキャリアアップどころかチャンスを逃しキャリアダウンにつながってしまう人を多く見てきました。

これから説明する海外駐在員の壁=リスクを知るべき理由は

さっそく海外で働くにあたってぶつかるリスク=越えるべき山を解説します。

言語の壁

言語の壁

最初の谷は「言語の山」

よめ

そんなこと分かっているけど、やっぱり重要なのね。

外国語 = 最もわかりやすい山

言語の壁は海外駐在員が直面する最も分かりやすいギャップであり、同時に必要なスキル。

語学力は必要条件であっても十分条件ではないという考えもありますが、
語学力を身に着けておくことは損になりません。

「どうせ仕事で英語なんて使わない」「日本語で仕事できる環境で駐在する」と考えて英語を勉強していない方もいます

しずろく

でもそれは大きな間違い。

駐在中の仕事だけでなく、その後のキャリアにおいても語学力は重要です。

私しずろく自身、日本で生まれ育った超ドメスティックな人材。

大学在学中と、就職後の駐在前に必死に英語・スペイン語・ポルトガル語を学び、
ブロークンながらも何とか現地で使えるレベルに達することができました。

この努力が駐在中だけでなく、その後のキャリアにも大いに役立ちました。ポイントは「ブロークン」で良い事。

よめ

TOEIC900点!とか必ずしも必要ないのね。

赴任先で通訳を介したコミュニケーションは、どうしても正確なメッセージが伝わらなかったり、タイムリーな対応ができなかったりします。

直接現地の人々とコミュニケーションを取れるかどうかは、仕事の成果に大きな影響を与えます

言語の谷は自助努力で克服可能なスキルです。

「騙されたと思って」若いうちから語学習得してください。

文化・習慣の壁

海外での文化の壁
しずろく

次に紹介するのは「文化・慣習の山」。

異なる文化や慣習に適応することは、海外駐在員に求められる基本的なスキルです。

最低レベルは、文化や慣習の違いに気づかない、または無視してしまうこと。

次に、違いを認識しても相手の文化や慣習を否定的に考えたり、過小評価することです。

最低限必要なレベルは、文化や慣習の違いを正しく認識し、順応することです。

「郷に入りては郷に従え」という諺があるように、異なる土地ではその土地の文化や慣習に従うことが求められます。

しかし、海外駐在員として真に活躍するためには、単に現地に順応するだけでは不十分。

時には本社のやり方を現地に適用しなければならない場合もあります。その際、現地の文化や慣習を尊重しつつ、本社のやり方の背景や意図を理解してもらうことが重要です。

本社と現地のやり方を融合し、最適な方法を見つけることが理想です。

職域の壁

海外での仕事の範囲
しずろく

多くのJTC企業駐在員が直面する山

役職の山も多くの駐在員が直面する課題。

駐在先では、日本本社に比べて役職名が2ランク以上アップすることが多く、求められる役割も大きく変わります。特に管理職から経営幹部に昇進する場合、ヒト・モノ・カネ・情報などを中長期的な視点から管理する能力が求められる。

これにはリーダーシップ、人材マネジメント、パブリックスピーキングなどのスキルを適切に習得する必要があります。

私が米国駐在時に経験した例では、日本本社では課長職だった私が、駐在先では副社長に就任。

最初は戸惑いもありましたが、現地スタッフとのコミュニケーションを大切にし、リーダーシップを発揮することで、徐々に役職の谷を越えることができました。役職の谷を越えるためには、早期に次期駐在員を内定し、計画的に育成することが重要。

駐在前に必要なスキルを習得し、駐在先での役割を把握することで、スムーズに役職の谷を越えることができます。

役職の壁

海外駐在は昇進につながる

役職の山も多くの駐在員が直面する課題です。

駐在先では、日本本社に比べて役職名が2ランク以上アップすることが多く、求められる役割も大きく変わります。

よめ

日本の役職から下駄を履くのね。

特に管理職から経営幹部に昇進する場合、ヒト・モノ・カネ・情報などを中長期的な視点から管理する能力が求められます。

これにはリーダーシップ、人材マネジメント、パブリックスピーキングなどのスキルを適切に習得する必要があります。

私が米国駐在時に経験した例では、日本本社では課長職だった私が、駐在先では副社長に就任しました。

最初は戸惑いもありましたが、現地スタッフとのコミュニケーションを大切にし、リーダーシップを発揮することで、徐々に役職の谷を越えることができました。役職の谷を越えるためには、早期に次期駐在員を内定し、計画的に育成することが重要です。駐在前に必要なスキルを習得し、駐在先での役割を把握することで、スムーズに役職の谷を越えることができます。

ライフサイクルの壁

ライフサイクル

日本市場では成熟期にある商品やサービスが、赴任先の国や地域では導入期にあることが多い。

ライフサイクルの違いにより、駐在員に求められる思考や行動も異なります。

これに対応するためには、ライフサイクルの違いを理解し、それに応じた戦略を立てることが重要です。

私が経験した例では、日本本社では成熟期にある製品が、駐在先の新興国市場では導入期にありました。

現地市場に適した製品戦略やマーケティング戦略を立案し、現地のニーズに応えることが求められました。ライフサイクルの谷を越えるためには、製品やサービスのライフサイクルを理解し、それに応じた戦略を立てることが重要。

特に、新興国市場では競争が激化する前に市場シェアを獲得することが求められるため、迅速な意思決定と行動が必要です。

生活の壁(配偶者・子供)

家族と海外生活
しずろく

次は海外におけるプライベートでの山。

子女教育の壁

子女教育の壁。

こちらは自分自身海外で仕事をしながら子育てをしていて常に悩む話。

周りからは「海外での子育てとかうらやましい!」「バイリンガル教育なんていいね!」と言われることもしばしば。

でも、現地での勉強もして、日本の文科省の教育も休日にこなすのは至難の山。

また、子供の

配偶者との壁・不倫問題

若手社員

「単身海外赴任」中の不倫はよくある話。

出向先によるが、これは私が見てきた海外駐在員あるある。残念だけど。

配偶者と子女を日本に残した単身赴任。給与待遇も羽振りもよくなります。

その海外での仕事の責務・重さから現地で癒しを求める駐在員は少なくありません。

また、海外駐在中で不倫はなくとも、日本に残した家族とのコミュニケーションに溝ができ、帰国後に離婚となることもよくある話。

家族との絆を保ちたい人には「家族帯同での海外駐在」をお勧めします。

単身赴任となった場合でも、まめな一時帰国等家族に寄り添った姿勢で仕事・家族の信頼を勝ち得ましょう。

問題解決の壁

問題解決

海外駐在員が直面する最後の山は、問題解決の山です。

しずろく

公私にわたって門外解決の連続。

駐在先では、日本本社とは異なる課題や問題が発生することが多く、それに対応するための能力が求められます。

例えば、現地の法律や規制、ビジネス習慣の違いによる問題、現地スタッフとのコミュニケーションやモチベーション管理の問題など。

これらの問題に迅速かつ効果的に対応するためには、現地の状況を的確に把握し、柔軟に対応する能力が必要です。

私が米国駐在時に経験した例では、現地スタッフの労務管理に関する問題が発生。

日本本社では考えられないような問題が次々と発生し、最初は戸惑いましたが、現地の法律や規制を学び、現地スタッフとのコミュニケーションを密に取ることで、徐々に問題を解決することができました。問題解決の谷を越えるためには、現地の状況を正確に把握し、迅速に対応する能力を身につけることが重要です。

まとめ

このレポートでは、海外駐在員が直面する7つの壁について詳細に解説しました。

言語の壁、文化・慣習の壁、職域の壁、役職の壁、ライフサイクルの壁、生活の壁(配偶者・子供)、問題解決の山を越えることで、駐在員は海外で成功することができる。

日本企業はこれらの課題を理解し、計画的に駐在員を育成することが求められます。

これにより、海外で活躍できる人材を確保し、企業のグローバル展開を支えることができます。

駐在員自身も、自らの努力と企業のサポートを活用してこれらの谷を越え、成功を収めることが期待されます。

以上、海外駐在員が越えるべき7つの山について述べました。

これらの山を越えるためには、個々の駐在員の努力だけでなく、企業としてのサポート体制の整備も重要です。特に、駐在前の教育や訓練、現地でのサポート体制の整備が求められます。これらの山を越えることで、駐在員は現地での業務を円滑に進め、結果を出すことができるでしょう。

企業としても、グローバルなビジネス展開を成功させるためには、駐在員の育成に力を入れることが不可欠。

以上参考になればうれしいです。 

しずろく (当ブログ管理人)

日系メーカー会社員 (ブラジル出向中)

JTCにて企画・営業管理職

月5万PV のブログを2つ運営
SEO・WEBマーケ勉強中。

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