JTC (伝統的日本企業)で働くデメリット。疲れたらやること5つ。

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JTCとは何か。疲れたらやるべきこと5選
しずろく

こんにちは。しずろくです。
ザ・“JTC”で今日も働くサラリーマンです。

この記事で解決できる悩み
  • JTC (日本の伝統的大企業)とは何かがわかる
  • JTCの実態・独特な企業文化
  • JTCにうんざりしたときに起こすべき具体的行動

いままで10年以上、東証プライム上場企業に勤めています。(社員20,000人)

企画・営業・人事とどっぷりTHE 大企業(良い意味ではなく)で働いてきました。

同時に、これでもかというほど
JTC”(日本の伝統的大企業)のルールを味わってきました。

もはやJTCネタ、大企業ネタで本一冊書けるくらいです。


幸い(?) 現在は海外出向の身です。
今ふと、外から日本企業を見るとやはり奇妙な・そして面白いネタがたくさんあります。

しずろく

今回はJTC あるあるの症状、ネタを紹介します。

また、紹介だけでなく、JTC から出たい人、JTC はもううんざり

という人に向けて最後に
キャリア戦略をどう立てるか解説します。

しずろく (当ブログ管理人)

日本企業会社員 (アルゼンチン出向中)

TOEIC910点, ビジネス西語・ポルトガル語

JTCにて企画・営業管理職

月5万PV のブログを2つ運営

海外で働くための情報を発信

当ブログは「世界での活躍、応援します」をコンセプトに、海外で働きたい方向けの記事、独自の企業分析情報を発信しています。私のプロフィールはこちら

この記事を読めば、あなたが直面しているJTC特有の謎ルールが

悩む会社員

うちの会社だけじゃないのね!

とすっきりするだけでなく、大切な一度の人生を JTC だけで終わりにしないようにする人生戦略が理解できますよ。

しずろく

と、願います。それでは本題。

タップできるもくじ

JTC(伝統的日本企業)とは。その文化。

JTC(Japanese Traditional Company)とは結局何なのか。

JTC とは何か。

JTCとは = 伝統的日本企業

Japanese Traditional Company = 伝統的日本企業
の頭文字をとったものです。

でも特に辞書に載っているわけではなく、ネットスラングです。

またJTCの定義があるわけではなく、

主に日本の「ザ・ 大企業」が指される場合が多く、

その悪しき習慣や「世界じゃ通じないだろう」みたいな日本企業文化や、
「あるあるネタ」を冷笑するときに使う場合が多いようです。

しずろく

個人的にはTraditional Japanese Company のほうが
しっくり気がするけど・・

ま、言葉は皆が使えばそれが正解になるのでどちらでも構いません。

「JTCとTwitterで検索すれば面白ネタや、愚痴が結構出てきます。

JTCあるある

JTCあるあるいきます。

  1. 会議のための会議
  2. なぞのハンコ文化への執着心
  3. 必要以上の社内調整や、資料の修正
  4. ホウレンソウが非常にお好き
  5. 謎の出社へのこだわり(この令和の時代・・・)
  6. できる社員が去っていく
  7. 井の中のサラリーマン(他業種を全く知らない)
  8. 会社から放り出されると、無スキルに呆然とする
  9. 恐るべき縦割り文化(横の部署と話さない)

会議のための会議、のための会議。

今後のビジネスの展望

会議のための会議、
のための会議

部長との会議に向けて、課長が「ちょっとみんな集まってもらっていいかな」と行う会議。

そして最も問題なのは、会議が終わったのに何も決まらないことです。

いったいこれは何のための会議だったんだ?ともやもやが残ることもしばしば。

確かに情報共有の会議というものもありますがこれは議事録や他のツールにも置き換えられますよね。

謎のハンコ文化への執着心

今後のビジネスの展望

謎のハンコ文化

しずろく

JTCでは、ハンコのほとんどは
「なんとなく安心」を理由に使われています。

公的な文書や契約はもちろん実印を使いますが、社内回覧とかまだシャチハタハンコ文化ありますよね。

電子サインや手書きサインで済む書類への確認意思。
ちなみに台湾の一部企業もまだハンコ文化だそう。

JTCのハンコ文化。極めつけはこれです

なぞのお辞儀ハンコ
左が役職が上のお辞儀ハンコ

私の会社ではないですが、友人の勤める大手銀行や役所ではまだあるそう。
ちょっと行き過ぎですよね。

何のためのハンコやねん。でも朱に交われば赤くなるというように常態化している会社もあるよう。

しずろく

都市伝説かと思ってた。

欧米では自分のサインを行政書士や法的機関に登録して、それを使いますよね。

必要以上の社内調整や、資料調整

今後のビジネスの展望

必要以上資料の調整

しずろく

先月の売り上げを去年比で見やすく作っておいて。
悪いけど明日までによろしく!

って言われて持っていったら、

しずろく

あ、ごめん客先のTOP5も色分けしておいて!

そんで次の日持っていくと

しずろく

なんかデザインがパッとしないんだよなぁ。
もうちょっと見やすくしておいて

みたいな感じでこちらの労力のねぎらいもなく、散髪屋の注文みたいなふわふわした依頼もしばしば。

これは、相手のニーズをあらかじめ聞いておかないこちらの改善点、という見方も確かにありますが、言い逃げされたらそんなこともできません。

サイボウズさんで面白い記事がありました。
確かにどこを直せばよいかわからない指摘ってあるよね。これはまさにJTCあるある。

アフターコロナでも、出社が好き

今後のビジネスの展望

部下の出社をやっぱり喜ぶ

「ちょっと今日は 1 on 1 」だから出社してよ! 

「KPI の進捗確認の日は出社宜しく!」

こんなことはあるあるです。

しずろく

20 -30代のミレニアル世代は全員「WEB 会議でいいじゃん!」
て思ってますからぁぁぁぁぁ!残念!(波田陽区風)

言い過ぎでしょうか。
でも、やはり世代が上になるほどほど 対面を好みますよね。

やっぱり部下が目の前に安心するJTC上司。
本当はプロジェクトの進捗や業績はその目標を達成できたかどうかで測られるものです。

もちろん職種によっては出社マストの人もいます。工場や店員、保守等。

でも可能な職種では、コロナを経て定着したリモート文化をどう定着させるかが課題となるはずです。

できる社員が去っていく。

今後のビジネスの展望

やめていく優秀社員

しずろく

仕事ができる社員に、さらにしわ寄せ。
そして辞めていく。

できる社員にさらにしわ寄せがいく、これ自体は大企業もベンチャーもあることでしょう。

本質的に問題なのは、JTCではその優秀な若手社員であっても

「昇進スピードが非常に遅い」ことです。

内閣府の雇用実態調査からもそのミスマッチが「強い」というデータがわかります。

内閣府「多様化する働き手に関する企業の意識調査」により作成
しずろく

優秀な若手社員の飛び級出世はまだまだ遅れています。
新卒一括採用と、終身雇用が根本的な問題でもあります。

井の中のサラリーマン(他業種を全く知らない)

今後のビジネスの展望

井の中の蛙

社内調整や、会議のための会議等の社内慣習で生産性のある業務に避ける時間は限られてきます。

また、大企業の多くは多くの社員を抱えています。

配属の部・課・係が決まっていて、例えば自動車メーカーの場合、

「自動車事業部・営業部・SUVグループのホイール部門の購買」みたいな肩書になります。

良くも悪くも、範囲は狭く、隣の畑で何が起きているかわからない。

ベンチャーや中小企業は採用・経理・人材育成を兼任みたいに広範な責務を任されることもしばしばs。

しずろく

良し悪しはありますが。

外に出ると、自分の無スキルに呆然

今後のビジネスの展望

社内調整力は身につく

なので転職時に、

しずろく

自動車事業部・営業部・SUVグループのホイール部門の購買で、
SPIコントロールをしていました

みたいなことを言っても、

悩む会社員

で、どんな結果を出したの?
で、何人のプロジェクトをまとめたの?
どんな規模の失敗ができたの?

と聞かれると、返す言葉がありません。

しずろく

5年働き、部署間のスムースなコミュニケーションを図ったこと、ホイールの販売予測能力を身に着けました!

みたいな結果になります。

身についたのは「自動車メーカー X社の社内調整力」みたいな残念な能力。

恐るべき縦割(隣の部署と話さない)

今後のビジネスの展望

これは深刻。縦割り文化

JTCだから身につく・享受できること

しずろく

JTCあるあるを書きました。
でも大企業だからこそ享受できる良さもあります。

JTC だからこそ得られるメリット
  • 世間的な認知。ある程度の将来安定。
  • 大規模なプロジェクトに関われる。
  • 社内調整力。プレゼンつくり
  • 社会からの信頼(住宅・自動車ローンを組める、クレジットカードの与信枠)

世間的な認知、ある程度の将来安定

毎月決まった給与が振り込まれる、簡単には傾かない企業。まさにその安定は大企業ならではですよね。

社会的信用(ローン、与信枠が増える)

大規模なプロジェクトへのかかわり

また、数十億、場合には兆単位のプロジェクトに関われることもしばしば。

上の方で書いたような

プレゼン・資料つくり

JTCはうんざり!な人がすべきこと5つ

  1. いつでも他社で活躍できるよう、把握しよう。自分の「強み」
  2. 仮に今が順調でも、確認しよう。「自分の価値」
  3. 使い倒そう。JTC が持っているリソース(≠スポイル)
  4. 有給取って1週間休む。全く違うことをしてみる
  5. 会社を辞める

私の「強み」を客観的に把握

しずろく

自分のことは他人のほうがよく知っている

と言われます。「私が思う私の良さと、周りの10人が思う私の良さ」は違います。

往々にして自分の自己評価は高くなり、あまり評価していない点が意外に評価されているのが人生です。

自身のキャリアでも客観的に

「強み」「弱み」を把握しておくことが重要です。

特に、「強みを伸ばす」ことが重要です。

完璧な人間を目指すより、何か突き抜けている一つを持っていれば世界で戦えるから。

個人的にオススメなのは

  1. ストレングスファインダー
  2. ーチング

です。
POSIWILLのキャリアカウンセリングは無料で行えますので是非お試しください。

しずろく

キャリア形成のコーチングサイトです。
求人情報などは載っていないです。

いつだって確認。自分の「市場価値」

転職市場で自分の「値打ち」がいくらあるのか知っておくのが「非常に」 重要です。
いくつかオススメ転職サイトはありますが、

がおすすめです。 「20-30代・グローバル人材」

というターゲットを絞った企業紹介で効率よい転職活動が進められます。

また、すでにあなたが外資・ハイクラス企業にいる場合は

現役コンサルタントの転職支援数、No1!【アクシスコンサルティング】
がおすすめです。

アクシスコンサルティングはBIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)や
アクセンチュアなど総合系コンサルティングファームの転職に強いエージェントです。
(2014年〜18年の大手コンサルティングファーム在籍者の転職支援数第1位)

JTCのリソースを全力で使い倒す

しずろく

JTCあるあるを書いてきましたが、
そこに籍を置いているのは自分自身。

また環境に文句を言っても何も変わりません。

変えられるのは自分と未来だけであって他人と過去は変わらないのです。

JTC にいるからにはそのリソースを使わないわけにはいきません。

  • JTC の財務力、資金力で大きいプロジェクトに挑戦してみる
  • JTC の社会的信用:ローンを組む。クレジットカードを作る。

会社を利用し尽くしましょう

これはスポイルするという意味ではなく、会社の基盤を利用して、

「会社のためにも、自分のキャリアのためにもなることをしよう」っていうわけです。


会社を潰すぐらい暴れた(新規事業の提案・実行)をことはありますか?

多分無いと思います。
私一人が暴れても問題なし。JTCの屋台は傾きません。

それなら、事業改善、新規企画、未開拓の顧客展開トライしないのは本当に損です。

有給使って全く違うことをしてみる

会社を辞める

それでもうんざり。という人は何をすべきか。

はい、会社をやめましょう。

若手社員

辞めても何とかなります。

私も中小企業から今のJTCに転職しました。

転職時は家族の事、将来のこと何かと不安もよぎりますが、飛び出す人っていうのは腹をくくります。

転職先を確保してからやめるのはもちろんです。

ただ、本当に今のJTCで気力・体力が削られるのであれば何よりも先に辞めてしまいましょう。

(もちろん有給や使える権利は全部使って!)

退職代行サービス「辞めるんです」もあります。

・即日退社可能/24時間365日対応
・弁護士監修なので、退職後のトラブル一切なし/退職成功率100%

しずろく

仕事を辞めても人生何とかなります。
心身が一番大切です。

最後に

しずろく

最後に一つ言わせてください。


私しずろくも JTCの一員です。

悩む会社員

JTCにそんな不満があるなら早く辞めたらいいのに

というツッコミはごもっともです。


ただ、私はどちらかというとJTC文化を一歩引きながら、

楽しんでいるという方が正しいかもしれません。

いつでも大企業のリソースを使い果たして、事業も成長させて、自分も成長して
キャリアアップしようと考えているからです。
(社内昇進・転職いつだって考えています)

現在はこの南米の地で現地社員のマネジメントを任され、日々充実しています。


しかし実は出向前の自分は他社の内定も決まり、

タイミング次第で今の会社を辞める寸前でした。


今の会社は心底好きですが、他の世界も見てみたいと思ったのが当時の理由。

結果、転職せず、南米出向とチームのマネジメントを任されて今に至ります。

しずろく

人生本当にわからないものです。

あともう一つ。

「他者と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられ」ます。

JTCの愚痴や大企業のうんざりネタを毎日言っていても何も変わりません。


大企業は大企業なりの信念と理由があって今の文化があるわけです。

正義はいつだって見方によって180度変わります。

なので常に

どうやったらこの習慣を変えられるか
どうやったらこの環境で自分を変えるか
いっそのこと環境そのものを変える

手札を多く持っておきたいですね。

人生は一度きり。

今日という一日も一度しかやってきません。この1日の積み重ねであっという間に1年、3年、と時間は過ぎます。

30代・40代・50代でもいつだってキャリアは軌道修正できます。
今日という一日が残りの人生の最初の日です。

この記事が誰かのお役に立てればうれしいです!

よきJTCライフを!よき、人生を!

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JTCとは何か。疲れたらやるべきこと5選

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